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FF111プロフ

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えふえふ、SS

2013年12月 5日 (木)

White X'mas

息が白い
体が芯から冷え、心まで凍えてしまいそうだ
人通りはまばらで、誰もこちらを見ようともしない
誰も彼も家路を急ぎ、聖なる夜を家族と、もしくは恋人と過ごすのだろう

一緒に居てくれる人は今は居ない
今年もひとりぼっちの聖なる夜・・・

「強がってはみるものの、やっぱり寂しいね」

シャイル装束の上から羽織ったコートの前を硬く閉じながら
誰に言うともなく、そんな言葉が口から出た

「どこにいるんだろうね、今頃。あれから連絡のひとつもよこさないでさ」

数年前にとあるミッションに出たまま戻ってこないアイツを思い出し
眩しさに目を細めながら星芒祭の飾りつけを見上げる

考えないように努めてきた
本当はわかってる
でも未だに認めたくないのかもしれない

心が
魂が
全力でその事実を拒否する

「どっかで生きてるんだろ?悪運だけは強いアンタだ、何があってもしぶとく・・・さ」

呟きながら楽器を片付けていると、不意に後ろから声がした

「ここにいたんだ、ミレル姉さまー」
「おーい、姉御。こんなとこでなにしてんだ?」

声がした方を振り返ると、力いっぱいに手を振るミスラの少女と長身のエルヴァーンの青年が目に入った

アルとグレン、いつも仲のいい二人。
二人と、あの頃の自分とアイツが重なって見える

「羨ましいね、まったく。あんた達はいつも仲良くて」
「えー、ち・・・ちがうよ!グレンがいつもつきまとってくるだけだよ!」
「あんだあ?誰がつきまとってるって?姉御探しに行くからついてこいって言ったのはオメーだろ」
「イヤだったら断ればいいじゃないか!ボクはべつにキミが居なくたって・・・」

二人がギャーギャー言い合ってるのを見ると、冗談で言ったことが本当になってくる
アイツが、いま自分の横に居ないのがこんなに寂しくて
心細くて、涙がこぼれてきそうになるなんて・・・

星芒祭のイルミネーションよりも、二人が眩しく見えてくる
二人から目をそらし、俯きながら昔を思い出す。

「姉さま?」

アルが心配そうに顔を覗き込んできた

「ああ、ごめんね。ちょっと昔を思い出してさ、それより何か用があったんじゃないのかい?」
「あ、そうそう。忘れるトコだった・・・パーティーの準備できたから呼びにきたの。
 ほとんどの料理は職人さんが作ってくれたんだけど、ボクも作ったんだよ~」
「あの消し炭の塊が料理って言うのか・・・」
「そこ、煩いよ!ちゃんとしたのもあるでしょ!」

ホントに仲のいい二人だ・・・
でも何故か元気が出てくる。アルってコには誰かが落ち込んでると見てるだけで元気にさせる
そんな不思議な力があるのかもしれない。

「はいはい、二人ともそこまで。料理が冷めないうちに行こうかね。みんなもう集まってるのかい?」

二人の間に割って入り、二人の背中を押しながらモグハウス方面に向かって歩き始める
そうだったね、今年はひとりぼっちじゃない。
アルやグレン、他にもみんながいる

歩きながら夜空を見上げる
タイミングとはあるものなのか・・・白いものが天から落ちてきた
雪・・・

地面に落ち、溶けて消える前に新しい雪が落ちてきて
次第に地面を白く染め上げる

「アルタナ様の贈り物fだ♪めったに降らないバスで珍しいよね」
「うんだなあ・・・」

ねえ
この空の下のどこにいるのかわからないけど
アンタはちゃんと生きてるよね?
アンタが戻って来るその日まで
アンタの居場所はここにあるんだから
アタシがいる、この場所が
アンタの帰るべき場所。

だから
早く帰っておいでよ。待ってるからさ・・・

2013年11月10日 (日)

前回の日記について

3~4年前に書いたFFショートストーリーの一つです。
ハロウィンのイベントを題材にしています。
水晶大戦の頃に、闇百合の乙女と呼ばれる魔女がいました。
過去のカンパニエに於いても、彼女たちの理不尽な強さを垣間見ることができます。
各地で災厄を撒き散らした彼女たちは、はたして本当にそれを望んでいたのだろうか?
そう疑問を持ったのがこの話を書くきっかけです。
ヴァナディールトリビューンのように、短いけど一つのお話を目指しました。

闇王に加担した、そして最悪の災厄を撒き散らした。
でも彼女らはどこからきて、闇王が倒されて、闇の軍勢が壊滅したあとはどこに行ったのか。
ただ消えてしまった、だけでは救いようがないから。

闇百合の乙女たちに、アルタナの祝福がありますように。








※誤解のないようにお伝えしておきますと、この(今後もアップする)話はまぎれもなく私本人が書いたものです。

2013年11月 7日 (木)

The Dark Lilies【闇百合の乙女たち】

 

キミにはアタシの姿が見えるんだね
アタシが誰で、何故ここにいるかって?

いつからココに居たんだろうね、気づいたらアタシの生まれ育ったココに居たんだ
キミが誰で、何故アタシの姿が見えるかはわからない
でも、何かの縁だと思ってアタシの話を聞いてくれる?

”人”だったときの名前は遠い昔に魔物に奪われた
”人”だったときの体は遠い昔に魔物にされた
”人”だったときの言葉は遠い昔に呪詛の言葉に変えられた

今こうしてキミと話してる”言葉”は思念というヤツさ
誰にも聞こえない、誰も聞くことはできない
だたキミの頭の中に直接響く

何故あんなことになったんだろう
アタシたちは"人"に害をなそうとか考えてなかった
周りの"人"たちよりただ不思議な力があっただけ
その不思議な力のせいで、"人"たちから迫害されて
同じ力を持った仲間と寄り添い、それでも誰かの役に立ちたくて
たぶん、アレがそもそもの間違いだったんだね

何の疑問も持っていなかった
絶対に誰かの役に立てると思っていた
それが”魔”に属する力だと思わずに

古の秘術って聞いたことあるかい?
そう、今の時代で召喚の術とか古代魔法とか言われるヤツさ
あの陰鬱で悲惨な戦争を終わらせて平和な世界が来ると信じてやったこと

だけど、違った
強大すぎる力は"人"の手には余るものだったんだ
たとえアタシたちのような"人"より強い力を持ってたとしても
その力は結果として闇の魔物の力を増大させただけだった
いくつもの街を焼き尽くし
幾多の"人"を死なせてしまった

そしてアタシたちはますます迫害された
アタシたちが行くところ全てに災厄が訪れた
誰かの役に立ちたくてやったことが、逆に誰かを不幸にしてしまってる

何もしない方がよかったのかもしれない
そのときは正しいと思ってやってたんだ、これだけは信じてほしい

迫害と非難の嵐と絶望から、アタシたちは気づいたらザルカバードにいた
闇の王の城
壮麗で禍々しく、生ある全てを拒むような威圧感があったよ
"人"に絶望したわけじゃなく、自分達に絶望してたんだね
生きてることがどうでもよくなって
でも自分達で自分の命を絶つことが怖くて
魔物にこの命を差し出してしまおうと思った

その後は最初に言ったとおりさ。
"人"としての全てを奪われ、魔物として人に害をなした
今アタシのこの手は多くの"人"の血で汚れている
そこにアタシの意思はなかったけど、多くの"人"の命を奪ったのは事実なんだ

闇の軍団が壊滅して、"人"の世界でも魔の世界でも居場所を無くしたアタシたちは
いつしか一人、また一人とどこかに消えていった
たぶん、みんなアタシと同じように自分の生まれ故郷に帰っていったんだろうね
"人"としての体を失い、魔としての体も失い
魂だけの存在になっても、最後に帰るのは生まれ故郷なんだね

アタシたちは、ホントに誰かの役に立ちたかった
誰かの力になりたかった
寂しいのが怖いから誰かと寄り添っていたかった
ただそれだけだったんだよ

おや、泣いてくれてるのかい?アタシたちのために
優しいね・・・その優しさが、キミの涙がアタシたちの罪を浄化してくれるのかな
不思議なコだね・・・今、すごく安らかな気持ちだ
もうこの形を保つ必要はないんだね
これでアタシもアルタナ様の御許にいけるのかな

こんなときになって思い出したよ
アタシの名前は....さ
キミは・・・そうか。アルっていうんだね
優しい響きを持った優しいコ
アタシたちのために涙を流してくれて

あり・・・がと・・・ね・・・ア・・・ル・・・

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